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作品全体に経年なりのヤケや汚れ感はありますが傷みはなくおおむね良好な状態です。額(前面にガラスあり)全体にも経年なりの軽いヤケはありますが目につく傷みはなくおおむね良好な状態です。作品サイズ:23.0㎝×16.0㎝。額サイズ:42.0㎝×35.0㎝×6.0㎝。箱サイズ:45.5㎝×37.5㎝×7.0㎝。なお、ご覧いただいている作品の色調は、個々のモニターの種類や色調整により、実際の作品と微妙に異なって見えるかもしれません。あらかじめご承知おきください。発送は佐川急便(送料着払い)とさせていただきます。
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村上肥出夫(むらかみ・ひでお) 1933(昭和8)年~2018(平成30)年
岐阜県土岐郡肥田(現・土岐市)に10人兄弟の三男として生まれる。父が警察官であったため何度か転校する。昭和20年に父が定年退職し、父の実家のあった岐阜県養老郡養老町に戻る。昭和23年、岐阜県養老郡高田中学を卒業。ゴッホに憧れ、日雇いの仕事をしながら独学で油彩画を始める。昭和28年、 画家を志して上京。銀座のレストラン「美濃屋」にコック見習いとして勤める。退職後、ビル掃除や港湾労働などをしながら、粘土、レンガ、コールタール、鉄錆、鍋底の炭などを絵具代わりにして絵を描く。一時期、銀座の路上に寝泊まりする。昭和33年、「篠原有司男個展」に感激して篠原に会う。中野や銀座でサンドイッチマンをし、安住孝史ら画家志望の青年と出会う。昭和35年、北千住で下宿生活をしながら浅草の中華料理店「満楽」で働く。東光会に初入選。千住大橋鉄橋下で寝起きするようになる。昭和36年、銀座の路上で絵を売っていたところを彫刻家の本郷新に見いだされ、兜屋画廊の西川武郎の知遇を得る。その後、2年の間に60号程度の油彩を約300点描く。昭和37年、安井賞候補となる。昭和38年、新作150点による大個展を開催して好評を博す。同年、パリ遊学。昭和39年、ニューヨークを旅行。同年「村上肥出夫都会風景画展」、「巴里―紐育―東京を描く油彩・素描展」を開催、マスコミの注目を浴び、一躍画壇の寵児となる。昭和40年、イタリア旅行。昭和42年、中央大学学生だった作家の北方謙三と出会う。昭和46年、個展に際して川端康成から高く評価される。昭和47年、パリに滞在。「サロン・ナショナル・デ・ボザール」に出品。「サロン・ドートンヌ」に出品して銀賞を受賞。昭和50年、個展に際して石川達三から評価される。昭和51年、『パリの舗道』刊行。昭和52年、ブラジル旅行。昭和54年、岐阜県益田郡萩原町下呂温泉近くに自宅兼アトリエを構える。以後、主に兜屋画廊で個展を続ける。平成9年、荻原町の自宅兼アトリエが全焼。その後、精神に変調を来して現在岐阜県高山市の病院で療養生活。平成16年、「村上肥出夫と放浪の画家たち ―漂白の中にみつけた美―」展が開催。平成28年、「―魂の画家― 村上肥出夫展」が開催。平成29年、「愛すべき天才画家 村上肥出夫展」が開催。平成30(2018)年、没。享年84歳。
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